【感想】いつのまにか「ふたつのスピカ」の最終巻が出てた

ユニクロに行った帰り本屋にブラっと寄ったら「ふたつのスピカ」の16巻(最終巻)が出てました。
最近出た新刊コミックの端の方にひっそりと2冊だけ。しかも平積みではなく。
つい最近(つっても夏ですが)ドラマがやってたのに最終巻というのにずいぶん控えめなプッシュでした。
表紙のアスミの髪が伸びて少し色っぽくなっててパッと見じゃあ分からんよな〜。

内容はというと、
ついに宇宙飛行士に選ばれたアスミが宇宙にいきます。
宇宙での描写は10ページ程度。ずいぶんアッサリしてました。
ぶっちゃけ大きな事件もなくフツーに。
空気が足らなくなるとか、大気圏突入とか、異星人と遭遇とかもなくて
ロケットガールみたいな高校のプールに不時着とかのイベントもないです。
ソースか醤油かというと醤油っぽい展開。イミフですが。

結局この作品てのは
宇宙に行くことを目指す課程とか、動機とかそういったモノがメインテーマであって
宇宙そのものがそこまで重要ではなくて、「宇宙モノであって宇宙モノでない」そんな感想を持ちました。

またそれぞれのレギュラーメンバーのその後も描かれます。
アスミ、ケイちゃん、マリカ、ふっちー、佐野先生、鴨川親父・・・
みんななんだかんだで宇宙と関わりを持ちつつそれぞれの道を行きます。

そして何度も消えては戻ってきてを繰り返したライオンさんもついに・・・

絵的には最後の方のアスミは髪が伸びてオチビちゃんから大人の女性に近づいた様子。
評価が分かれそうな感じですが自分的にはアリ。
あとは車の助手席で風に吹かれるマリカが可愛いと思いました。
最初のころ(ドミノとか)と比べると随分まるくなったみたい。

16巻全体としてはライオンさんくらいしか大きな盛り上がりもなく
これまで広げた風呂敷を淡々と畳んでいった感じでした。
作者も後書き漫画でいろいろと描ききれないことがあったと書いてますが
(たとえば、マリカの目の色が緑なこと、アスミだけコンパスがなかった理由、など)
おおむね綺麗にまとまったと思います。

ただ、一時期ふっちーとマリカがくっつきそうな予感がしてたけどどうなったんだろう?
とかの疑問はありますが、作者にゆうとおり想像に任せたほうがいいのかも。

あ、ちなみに死んだはずのあの人もひょっこり出てきてます。・・・たぶん
あのウサギは奴しかいないだろうなあ。

ということで、名作が終わってしまうのは悲しいですが、ヤギヌマ先生の次回作に期待したいです。
おつかれさまっしたー